<治療について>
これらの検査で強い動脈狭窄が発見されたら患者さんと相談して手術治療を考えていくことになります.この手術を頚動脈内膜血栓摘出術(CEA)といいます,簡単に説明すると,動脈硬化で細くなった血管を広げて,脳梗塞の原因となる血の塊(血栓)を取り去ってしまう手術です.現在最も安全性と治療効果に優れている方法です,この手術の適応で興味あるところは手術施設の成績によって適応が決定されることです,症状が出現した内頚動脈狭窄症に対してはCEAの合併症が6%以下の施設での手術が有効性であるとされています,逆の言い方をするとCEA合併症が6%以上の施設,術者はこの手術をやってはいけないとゆうことになります.我々の施設では以下の如くの治療成績です、どのような医療行為も100%安全なことはありえませんが出来る限り合併症を出現させないよう手術技量の向上に努めております。(図4:図1症例のCEA術後)
<当科講師玉置のCEA成績> 1996年から2014年8月まで CEA 308件 脳梗塞を合併した症例 3例 手術後脳梗塞発生率 1.1% 手術後死亡 1例 手術死亡率 0.3%
CEAの成績は日本トップレベルと自負しております
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