腎機能障害と頸動脈狭窄症
頸動脈狭窄症と腎機能障害。首の動脈と腎臓は関係ないでしょうと思われる患者さんも多いかもしれません、しかし高血圧や糖尿病を患っていると腎機能障害を合併している患者さんを多く経験します。腎機能が悪くなっている患者さんの頸動脈狭窄症を治療していく場合は気をつけることがあります。
1、 放射線造影剤の使用を少なくする: 血管の精密検査は放射線に写る造影剤を使用しなければなりませんが、造影剤の副作用として、腎臓の機能をさらに悪くする可能性があります。
2、 腎臓の機能が悪くなっている患者さんは、動脈が硬くなっていることが多く、動脈の中カテーテルが動くときに動脈を傷つけることがあります。
以上のことから、頸動脈狭窄症の患者さんに対して、造影剤を使用しないで治療していく必要があります、当科では図のようにMRIとCTで動脈の検査をしております、すなわち造影剤を使用しないで治療することが可能です
我々の施設では、腎機能障害をお持ちの患者さんに造影剤を使用しないで治療することが可能です。